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●高齢者介護総論 U…………T−443


1 基 礎 相 談 ・ 面 接 技 術 …………T−443

1基本姿勢…………T−443

(1) 基本的人権の尊重
◇ 人間としての尊厳を大切にする相談・面接は、本人の自身を回復させ、積極的な生活意欲を引き出すこともあって、ケアの効果を全体として高めることにつながる

(2) 生活の全体的把握
◇同じ生活行為でも、人によって意味が違うこと、「老い」の客観的事実と、そこからくる障害に対して介助、介護が必要なのと同じくらい、「老いてゆく自己」の認識や意味付けの作業過程への援助もまた必要である

(3) 自立と社会参加の拡大を目指す援助
◇ケア計画の中に、依存性を拡大させないよう、自立への意欲を引き出す方向が明確にされ、わずかずつでも社会的接触の幅を広げる工夫が組み込まれるべきである

(4) 専門的援助関係と職業倫理
◇ 専門的援助関係:相談者者は、心の深みにある重要な感情に直面するよう援助する知識と技術の存在である
◇ 職業倫理:相談者は、秘密保持の義務を負う

【技術的基本原則】

(1) 個別化の原則
◇利用者や家族の個別的なニーズや生活状況に応じて個別的に対応すること

(2) 意図的な感情表出の原則
◇ 利用者は、現在直面している困難について、情緒的な側面を含め、願望や不満を含めて、自由に表現できる機会を与えられなくてはならない

(3) 制御された情緒関与の原則
◇ 相談者の側の共感的理解を、場面と対象に応じ、さまざまの言語的・非言語的手段をもって伝えなくてはならない

(4) 非審判的態度の原則
◇ 利用者や家族の行動や考え方を、相談者の価値観や社会通念から一方的に評価したり、そのような意見を述べたりしてはならない

(5) 自己決定の原則
◇ 利用者や家族の意思に基づく決定ができるように条件を整え、その決定を支えていくことが、生活にかかわる援助の原則でなければならない

(6) 秘密保持の原則
◇職業倫理のとしての秘密保持の原則は、よい相談の前提である

(7) 専門的援助関係の原則
◇面接に当たっては常に専門的援助者としての面接者の立場を崩してはならない

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2コミュニケーションの知識と技術…………T−449

1.コミュニケーション過程としての面接

◇ 面接におけるコミュニケーションにおいては、何よりも相談者の側に、共感的相互理解を追及しようとする基本姿勢が重要
◇ コミュニケーションは言語を中心としつつも、言語とともに音声や抑揚などが大きな役割を果たし、また非言語的なコミュニケーションも極めて重要
◇ コミュニケーションの技術には、相づちの打ち方や、受容的で非審判的な応答の仕方などの、いわばミクロの技術と言葉で簡明に言い表す方法、それまでにつくられた関係を維持し確認する方法

2.コミュニケーションの基本的技術

(1) 傾聴
◇ 利用者や家族が伝えたいと願っていることをまず「聴く」ことが、コミュニケーション技術の第一である
◇ 傾聴を支えるものとしては、高齢者のケアにかかわる一般的な知識や不安、混乱時の人間行動に関する知識といった基本に加えて、「予備的共感」と「観察」、そして「波長合わせ」といわれる過程が重要である
◇ 予備的共感は、準備的共感ともいわれ、面接前に得られるいくつかの情報から、その利用者の直面している困難について、利用者の立場にたった見方を予想し、それへの共感的な体制を相談者がいくらか準備しておくこと
◇ 予断を抱いたり偏見をもったりすることを注意深く避ける
◇ 「波長合わせ」とは、傾聴の過程で相談者が、利用者の問題のそれまでの理解の誤りを訂正し、それを確認して、共感的相互理解を進めるために、意識的に訂正していく作業である

(2) 面接の焦点を定めるための諸技術
◇ 本人が選択するのに十分な沈黙の時間(待つ時間)をおいて面接を進めていくという、いわば「リード」に属する技能群がある
◇ 相手の述べた事実や感情を「反射」する技能群、
・ 面接者が明確に受け止めた感情などを要約するための技能群、
・ 利用者や家族が不安やあきらめなどから問題にしていない領域に目を向けさせ、自分たち自身の状況を客観的に認識する手始めになるような「直視」ともいうべき技能群がある

(3) 面接を援助として用いる諸技術
◇ 利用者や家族の困難への対処をいくらかでも容易にするような一群の援助技術である
◇ 介護における新しい用具や方法を採用したりすることを進めるといった、いわば積極的な介入のための技能群である

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3インテークワ−ク技術…………T−453

1.インテークワ−クとは何か
◇ 介護支援専門員がもっともよく当面する面接場所に一つに、介護サービス計画を作成するための課題分析面接がある
◇ 元来インテーク面接とは、利用者と面接者が相談目的のために設定された場面で初めて出会い、援助を必要とする状況と課題を確認し、機関の提供できるサービスと突き合わせてその後の援助の計画を話し合って契約を結ぶ過程を総称する語で、受理面接、時には受付面接ともいわれるものである
◇ インテーク面接は、介護支援サービスの過程にいう「依頼」と「課題分析」「介護サービス計画作成」までの過程を含む

2.インテークワ−ク面接の過程
(1) 導入と場面設定
◇ 面接者(介護支援専門員)としては受容的な、話しやすい雰囲気をつくること、そけで主訴を受け止め、それをめぐる状況を明らかにしていく

(2) 主訴の聴取と必要な情報交換
◇ インテーク面接の主要な部分は、利用者の主訴を手がかりに、その内容と背景を明らかにするとともに、機関の機能を十分に説明して、本人や家族に理解してもらい、受けられるサービスについての適切な期待を描いてもらう
◇ 介護支援専門員は利用者や家族の問題解決の力や、インフォーマルな資源の活用を含めた対処行動について、また現在の混乱や不充分な情報しか得られない領域を知るなど、援助目標や援助方法を設定するための観察と理解を深めていく

(3) 問題確認と援助目標の仮設定
◇介護支援専門員は、以上の過程で、援助目標と援助の計画を仮に設定しつつ、どのようなサービスをどこから供給できるかを図り、その効果に対する一定の見通しを含めた、いわば提供すべきサービスと具体的方法、効果の予測についての見取り図を作っていく

(4) 援助計画と援助方法のの確認
◇ 重要なのはその計画とサービスの内容、提供方法について利用者と率直に話し合って合意に達することである
◇ 面接者(介護支援専門員)だけの一方的な判断がひとり歩きすることのないように、利用者の非現実的な願望や希望的観測が放置されないように、この過程はいわば介護サービスにおけるインフォームド・コンセントの前提である

(5) 契約
◇ サービス提供機関、サービス担当者、利用者それぞれの役割に関する契約がインテークワークの最後の段階である

(6) 結語
◇面接の目的が達成されたと面接者(介護支援専門員)が思うだけでなく、利用者もそのような印象をもち、次のステップが必要な場合はそれについてのはっきりしたイメージをもって面接を終わらなければならない

3.インテークワ−クにおける記録の重要性
◇ インテークワークには、特に正確、迅速な記録が求められる
◇ 高齢、障害、貧困など困難を抱えている人々の生活基盤はもろく、思いがけない危機におそわれることも少なくない
◇ 迅速にインテーク面接の経過をまとめ、インテークワーカーとしての意見と予測、緊急に対応すべき事柄、当面の課題、他機関との連絡の必要性とその状況などをしっかりと記載しておくこと

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4隠されたニーズの発見…………T−461

◇ ニーズが隠された要因として、社会的抑圧と個人・家庭的抑圧に二つが存在し、さらに加えて社会的孤立の深さと心身の能力の衰退から発言をする機会をもたず、あるいはその力をもたずにいる場合がある

1.社会的抑圧により隠されているニーズ
◇ 社会的抑圧には、大きく三つの種類を挙げることができる
@ 社会一般に、高齢者の社会的ケアのサービスの存在が十分に確認されておらず、従って、その利用可能性についての情報が不十分なために、ニーズをもっている人々が申請しないということがある
A 医療、保健、教育、雇用その他関連分野の専門職の間に、常に最新のサービス情報が行きわたっているわけではないために、それぞれの分野の内側で個別の生活困難を処理しようとして、十分な、あるいは適切な紹介が行われない
B もう一つ異なった社会的抑圧がある、それは、介護サービスがメニューとしては存在するが、その量があまりにも少ないために、同じようなニーズをもっている人々の間に、「あの人も利用してないのだから」という考えが働く場合、この種の社会規制は強く働くことになる

2.個人・家族的抑圧によって隠されているニーズ
◇ ニーズが自覚されてはいるが何らかの理由で表明されなていない場合と、客観的なニーズの存在にもかかわらずそれが自覚されていない場合がある
◇ この種の抑圧の中で最も困難で、発見についても専門的なアプローチを求められるのはいわゆる虐待事例である

3.本人・家族がニーズを自覚していない場合
◇ 一般に加齢による心身の障害は、ゆっくりとやってくる
◇ 特に痴呆状態は、時により、相手によって現れ方が違い、しかも本人には自覚がないため、また身近な家族はその事実を認めたくないという心理は強力に働くため、なかなかケアニーズが顕在化しない
◇ 医療機関、あるいは定期的に接触をもつ役所の係などが、ニーズ発見の手がかりを得る場合もある

4.極端な社会的孤立によりニーズが隠されている場合
◇ いわば自分だけの世界で生きてきたために、加齢によって生活の破綻が大きく目に見えるようになっても、ニーズとして提起されないというケースがある
◇ 心身の衰退が著しく、買い物にも出かけず、相談機関との接触もままならないために隠されているケースがある

5.多様な問題の蔭にニーズが隠されている場合
◇ 例えばアルコール依存とか、万引きその他の問題行動がそれとして家族の問題になっていて、その問題とそれに絡むニーズが判然としない、あるいは相談を受けた機関がニーズを認識しないというケースもある

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2 ソーシャルワークとケアマネジメント(介護支援サ−ビス) …………T−466

◇ 今日の「ケアマネジメント」はさまざまの教育的背景をもった人々によって担われる援助の領域と方法として発展してきた

1.シャルワークの歴史的発展と「ケアマネジメント」

◇ 19世紀の後半、それまで主として有産階級の女性たちのボランタリーな活動によって担われていた慈善事業を、職業とする人々が現れ始めた
◇ 救貧院といわれる施設への画一的な収容主義をとっていた公的救済に対する批判から、新しい救済は、より組織的に、かつ個別的に、調査とそれに基づく科学的な判断に基礎を置くべきことが主張された
◇ 1930年代、アメリカにおいてソーシャルワークという専門的知識・技術が次第に体系化され、ソーシャルワークという仕事が専門職として社会的に認知されるようになっていった

2.アマネジメント」とソーシャルワーク

◇ ソーシャルワークはその発展の歴史を通じて、専門分化と一般化の間を絶えず動いてきていて、福祉サービスの場合、まとめるという作業が、次々に顕在化する社会問題とそれへの対応の中で特に急がれた
◇ わが国の場合、国の定める基準に従って、細部まで規定され、監督される福祉制度の枠組みが、ソーシャルワークの歩みに大きな影響を与えている
◇ 「ケアマネジメント」の中心的な部分はソーシャルワークに極めて近く、ソーシャルワークが地域の多様な生活問題に対応しながら積み上げてきているノウハウは、「ケアマネジメント」の発展にとって有用である

3.シャルワークへのチャレンジとしての「ケアマネジメント」

◇ 「ケアマネジメント」は、ソーシャルワークの全体にとって、いくつかの課題を提起している
@ ソーシャルワークの原理・原則を、地域で暮らす虚弱高齢者の生活支援という、新しいかつ厳しい条件の中で展開することによって、これまで蓄積された知識・技術を一層洗練させることができる
A ソーシャルワークの理論における多職種共同にかかわる部分を、「ケアマネジメント」の実践と理論の中から取り入れて補強することによって、ソーシャルワークの理論そのものの強化につながる
B 高齢者の介護ニーズを軸にして実施する「ケアマネジメント」に焦点を合わせれば、それは個人の生活の中で、その身体的諸問題の詳細や、医学的管理の必要性についても専門家の意見を聞き、あるいは強力して対応するなどの機会が豊富にある
C 地域で、これまで漠然として「相談のために来所してもらう」という形ではとらえにくかった問題に、組織的な社会的介護を通し、そのための課題分析とケア計画を立てることによって、地域で求められているソーシャルワークサービスについて、多様な機会を発見し、そこにアプローチすることができる

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3 ソ−シャルワ−ク(社会福祉専門援助技術)の概要 …………T− 475

◇ ソーシャルワークにおける直接対人援助技術として代表的な三つがある
・ 個別援助技術(ソーシャルケースワーク)
・ 集団援助技術(ソーシャルグループワーク)
・ 地域援助技術(コミュニティワーク)、がある


1個別援助技術(ソ−シャルケ−スワーク)…………T−475

1.援助技術(ソ−シャルケ−スワーク)とは

◇ @利用者、 Aワーカー、 Bケースワークの目標、 Cケースワーク関係、
D社会資源、の五つのシステム間の相互作用を用いる援助

2.ソーシャルケースワークの原則

◇ ソーシャルワーカーは
・ 具体的ケースについての援助目標、援助期間、援助方法の組み合わせを含めた意識的調整過程としての一定の見通しを立てる力
・ 統制された受容的・共感的関与を可能にするような自己覚知、自己洞察の力
・ 秘密保持、人権尊重を柱とする職業倫理の実践
といった諸原則に裏づけられた面接を主な手段としてケースワークを展開する

3.ソーシャルケ−スワークの展開過程

◇ インテークから始まって利用者との間に築かれる専門的援助関係を媒介にして、面接を主な手段として展開する
◇ インテーク、ケーススタディ、社会診断、社会治療という四つの段階に分けて考え、問題の把握、資料収集、援助目標と援助計画の策定、援助活動の展開、評価といった部分に分けてこれをとらえる流れもある

4.ソーシャルケ−スワーク技能

◇ ソ−シャルケ−スワークにおける援助の技法としては、先に述べたようにケースワーク面接がその中軸である
◇ 基本的コミュニケーションの技能を合わせてソ−シャルケ−スワークに求められるのは、生活の全体的把握と具体的な支援方法に関する習熟である
◇ ソ−シャルケ−スワークがもつべき基本的技能の第二は、利用者や家族、あるいは問題を抱えているが相談場面に現れてこない人物をめぐる近隣の人々の不安などについての、多様な専門的介入の方法と技術である

5.ソーシャルケ−スワークの適用場面

◇ ソ−シャルケ−スワークは、一般に福祉関連の相談機関といわれる児童相談所や精神保健福祉相談センターその他の相談機関以外にも、さまざまのところで用いられている

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2集団援助技術(ソ−シャルグル―プワーク)…………T−480

1.集団援助技術(ソ−シャルグル―プワーク)とは
◇ 集団場面や集団関係を対象とし、あるいはそれを媒介にして、社会福祉援助を行う方法

2.ソーシャルグル―プワークの原理
(1) 他のメンバーの行動を観察する機会がもたらす効果
(2) メンバーの中に共通の問題を発見することによる効果
(3) 集団内での役割交換の効果
(4) 現実吟味と社会的学習機会の拡大効果

3.グル―プワーカーの働きかけ
◇ ソ−シャルグル―ゾワークとは、種々の効果(cf.前節)を個別援助課題と結びつけ、それらを促進するようなグループの形成、また個別とグループとの結びつき、またグループ内での個人の活動への援助を目指してグループプロセスに意図的に介入していく技術である
◇ 意図的な介入のチャンネル
@ グループに対するワーカーの関係(教師、リーダー、統率者、オブザーバー等)の適切な選択
A メンバーとワーカーの関係(受容的、非審判的、教育的、等々)意図的活用
B メンバー相互間の関係の活用
C 活動プログラム(工作、ゲーム、演劇、野外活動等々)とその計画・実施過程そのもののもつ効果
D 集団組織形態の選択と活用


3地域援助技術(コミュニティワ―ク)…………T−484

1.地域援助技術(コミュニティワ―ク)とは

◇社会福祉サービスの主要な援助技術は、地域(コミュニティ)もまたその働きかけの対象とし、それにかかわる知識と技術を積み上げつつ今日に至っている

2.コミュニティワ―クの機能

◇ 活動領域をキャサリン・ブリスコーによって整理してみると次のようになる
@ 地域における情報の流れを促進し、提供者側の情報公開と地域の実態がサービス機関に正確に届くようにする
A サービス資源の開発、充実、改善を地域において行うこと
B 地域で求められている新しい福祉サービスを開発し、あるいは現行のサービスを充実、改善していく
C 特定の新たな利用者集団(例えば、大きな自然災害の被災者集団など)に対する新しいサービス、資源、施設、設備等を開発していく
D サービスの利用者集団のための権利擁護・弁護・代弁・支援活動を展開する
E よりよい福祉サービスの制度化に向けての情報収集、広報、啓発活動を展開する

◇ 福祉サービスの供給側に対する活動は、動じに地域社会全体に対する次のような働きかけを呼び起こし、またそれと連動している
@ 地域住民が福祉サービスをよりよく知り、積極的に利用できるための手段を作り出し、それを充実改善していく
A 地域社会全体に呼びかけて、福祉サービスへの参加を促進する
B サービスの改善事業や計画への住民集団からの代表派遣や十分な情報提供
C 地域社会としての新たな資源の開発、例えば当事者および支援集団の結成や、計画の策定、評価などの積極的に関与する住民の増加を図る
D 保健、医療、福祉、教育といったような領域の諸集団間の交流を活発にする
E 法律の実施状況を常に見守り、正確な情報提供を行う

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4 接 近 困 難 事 例 へ の 対 応 …………T−488

1はじめに ―― 本節の目的 ――…………T−488

◇接近困難な人や、家族は、一般的には、積極的に援助を求めて来所することはないし、その問題解決は、社会資源の紹介や連携、関係機関の調整だけでは困難である


2接近困灘事例と問題状況の分類…………T−489

1.接近困灘事例

−−略−−

2.問題状況の分類

(1) 問題を自覚しているが援助を求めてこない人
(2) 当事者が問題を自覚していないため援助をうけようとしないか、援助を受けていない場合

◇ 事例の状態像から分類
@ 孤立事例
A サービス拒否事例
B 高齢者虐待例
C 多問題家族の事例
D 過剰要求事例

◇ 虐待事例の分類
@ 身体的虐待
A 世話の放棄、拒否、怠慢
B 心理的虐待
C 経済的虐待
D 性的虐待

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3接近困難事例の理解とアブローチ…………T−494

1.基本的事項

(1) 積極的援助の必要な人・問題という認識の重要性
(2) 問題発見の仕組みをつくっておくこと
(3) 信頼関係を樹立すること
(4) 観察・情報収集
(5) 人・問題・状況全体の課題分析と事例検討会議

2.援助困難事例へのアプローチ

(1) 基本的対応の仕方と過程
(2) 相手の気持ち、置かれている状況に共感的理解を示すこと
(3) 正しい知識・情報の提供とワーカーの教育的機能
(4) より深刻な問題へ具体的に対応すること
(5) 家族間調整の重要性
(6) 社会資源の活用。開発
(7) 強力な介入の必要な場合もある

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●高齢者介護総諭 V…………T−500


1 チ−ムアプロ−チの必要性および各職種の役割 …………T−500

◇ 死に逝く人の看取りの基本は全人的ケアであり、学際的な形をとってチームアプローチする必要がある
◇ ターミナルケアというストレスの多い仕事では、チームアプローチを行うことによってスタッフ同士で支え合うことが大変大事
◇ 死に逝く人に対して学際的なチームアプローチを行う場合の要件
@ ケアグループを構成するすべてのものが、共通したケアの考え方(哲学)を持っていること
A チームメンバーの間で、常に速やかなコミュニケーションを共有できる体制になっていることである
B ホスピスケア全体の責任の所在が明らかになっていることである
単に医療法上の責任の所在ということではなく、ホスピスケア全体の介護支援を意味する
◇ 在宅ホスピスケアグループを構成するための最低条件は、
・ そこに属する医師が往診すること
・ 施設に所属する訪問看護室と、地域にオープンする形の訪問看護ステーションがあること


2 高齢者のタ−ミナルケアの実際,家族へのケア …………T−502

◇ ホスピスケアはある意味で特殊な看取りの形であり、現代の医療水準だは治癒不能であることを理解し、死に逝く生命だからこそ必要なケアを求めている患者が、対象である
◇ ホスピスケアでは患者とともにその家族をもケアの対象とし、患者と家族とはケアの一つの単位(a unit of care)である

1事例の概要…………T−503

――

2在宅での看取りの成立条件…………T−503

◇ 在宅で看取るためには、医療者サイドの条件として、24時間ケア、往診・訪問看護、チームケア、ケアの専門性などの条件を満たす医療チームの存在が必要不可欠
◇ 患者サイドの条件としては、患者自身が家で死にたい、家族が家で看取りたいという、はっきりした目的意識をもつことである

3在宅ホスピスにおける症状緩和…………T−504

◇ 痛みのコントロールは、在宅ホスピスケアでも症状緩和の中心的課題である
◇ 在宅ホスピス経過中に新しく発生する症状に対しては、患者に苦痛を与えず、経過に大きな影響を与えないものに対しては、患者・家族に十分説明したうえで、経過観察する

4死の教育…………T−504

◇ 在宅での看取りにおいては、患者や家族が死の経過、死そのものに主体的な取り組みをしなければならないので、患者と家族を対象とした死の教育が必要である

5在宅ホスピスとQOL…………T−505

――

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3 死 亡 診 断 …………T−505

◇ 病院における標準的な死亡診断は心電図上の心停止をもってなされるが、そのことに絶対的な意味があるわけでなく、通常の看取りにおいては、呼吸停止、心拍停止、瞳孔反射の消失などで十分である
◇ 臨終に医師が立ち会う必要は必ずしもないが、死亡診断書のの作成は医師の仕事である

1死亡に医師が立ち会っているとき…………T−505

◇医師は正当な理由がない限り診断書を作成して交付する義務がある

2医師が立ち会っていないとき…………T−506

◇ 医師は診察したときは求めに応じて診断書を交付する義務がある。反面、診察もしないのに診断書を交付することは禁じられている
◇ 医師の立会いなくして死亡すると、死亡診断書を交付することができなくなる
◇ 診療中の患者が受診後24時間以内に死亡したときは、医師は例外として死亡診断書を交付することができる

3その他の場合(死亡診断)…………T−506

◇医師の立ち会いがまったくないとき、診療後24時間以上経過しているとき、その他死因が不明のときの場合は、家族から呼ばれた医師は死亡診断書を作成することができないので、死体の検案をうけることになる。その後、監察医から死体検案書が交付される

4精神面からみたタ−ミナルケア…………T−506

――

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